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第21回地球環境大賞 受賞者

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地球環境大賞

サントリーホールディングス株式会社

『天然水の森』活動と100%再生PETを 使用する『リペットボトル』の展開

経済産業大臣賞

東洋インキ株式会社

オフセット印刷用インキNonVocライスインキシリーズによる社会貢献

環境大臣賞

佐川急便株式会社

温室効果ガス削減に向けた多面的アプローチの継続展開

文部科学大臣賞

国立大学法人岩手大学

持続可能な社会の形成に貢献する人材育成の推進

国土交通大臣賞

鹿島建設株式会社

ZEB(ゼロエネルギービル)化を軸とするサステナブル建築への取組み

日本経済団体連合会会長賞

株式会社資生堂

五島列島産ツバキ油の自社商品配合と原料木ヤブツバキの植林・保全活動

フジサンケイグループ賞

富士ゼロックス株式会社

自立分析型エネルギー使用量見える化システム『EneEyes』を活用した節電活動

第21回地球環境大賞 受賞内容

大賞サントリーホールディングス株式会社

「『天然水の森』活動と100%再生PETを 使用する『リペットボトル』の展開」

「天然水の森」活動を水の持続可能性(サスティナビリティ)を支える基幹事業として位置付け、工場で使う地下水量以上の水を涵養するのに必要な約7000haの森林を確保。水源涵養だけでなく、野生生物保護活動など森林の多面的な機能や公益性を高める総合的な活動を展開。一方、再生PET樹脂使用率100%を実現した「リペットボトル」は、ペットボトル原料として使用する石油資源を90%、CO2排出量を60%削減できる。

経済産業大臣賞東洋インキ株式会社

「オフセット印刷用インキNonVocライスインキシリーズによる社会貢献」

印刷インキの主要原料を大豆油から、「米ぬか油や再生植物油」へ転換。更に石油系有機溶剤を一切含まないことにより、揮発性有機化合物の発生がゼロという優れた環境負荷低減を実現した。また、米ぬか油は全量を国内で調達、原料輸送に関わる輸送マイレージの最小化でCO2削減が可能となり、さらに米ぬか油を搾油したあとの脱脂ぬかは、産地の飼料メーカーが家畜飼料として再利用するため、地産・地消による産業経済循環サイクルも形成されている。

環境大臣賞佐川急便株式会社

「温室効果ガス削減に向けた多面的アプローチの継続展開」

全社一丸となった地道かつ継続的な取り組みこそが環境保全活動に求められる根源と考え、温室効果ガス削減に向けてさまざまなアプローチを展開。世界一の保有台数である天然ガストラック、東京・大阪間の専用コンテナ貨物電車「スーパーレールカーゴ」の導入、トラック輸送を抑えたサービスセンターの展開など事業分野での温暖化防止はもとより、地域社会との連携による自社所有林の整備・保全、全従業員参加による年間の「環境行動」の実施など積極的な活動を続けている。

文部科学大臣賞国立大学法人岩手大学

「持続可能な社会の形成に貢献する人材育成の推進」

環境に配慮した教育・研究・社会貢献活動を実践。環境を基軸とする持続可能な社会づくりのための教育(ESD)に力を入れている。ESD教養教育の再構築「学びの銀河プロジェクト」の実績を踏まえ、現在は「ISO14001と産学官民連携を活用した『π字型』環境人材育成プログラム」を推進。基礎的環境力に加え、専門性と実践的環境力を備えた環境人材の育成に注力している。

国土交通大臣賞鹿島建設株式会社

「ZEB化を軸とするサステナブル建築への取組み」

「ZEB(ゼロエネルギービル)を2020年までに実現」という目標を定め、社有施設で先駆的にCO2 50%削減を目標とした取組みを実施しており、今後さらなるスパイラルアップを図りつつ成果を社会に還元していく。また、全ての設計施工の建物でCASBEE※2評価、Aランク以上の高い環境性能の実現を目指し、上記のリーディングプロジェクトでは最高レベルSランク、BEE値(建築物の環境効率)として評価時点では我が国最高値8.3を取得した。
※1 NEDOの「省エネルギー革新技術開発事業」の実証研究として実施
※2 (財)建築環境・省エネルギー機構により開発された建築環境総合性能評価システム

日本経済団体連合会会長賞株式会社資生堂

「五島列島産ツバキ油の自社商品配合と原料木ヤブツバキの植林・保全活動」

日本で有数の生産量を誇る長崎県五島列島産ツバキ油を、主力ヘアケアブランド「TSUBAKI」に配合するとともに、社員ボランティアによる原料産地の里山への椿の苗木の植林と保全活動を開始。
この取り組みにより、「事業活動」と一体となった「地球の恵みの保全活動」を実現。活動に参加した社員の「地球の恵み」に対する感謝の気持ちを深めるとともに、地域の活性化にもつながりつつある。

フジサンケイグループ賞富士ゼロックス株式会社

「自立分析型エネルギー使用量見える化システム『EneEyes』を活用した節電活動」

横浜市にある研究開発拠点「R&Dスクエア」ビルに自社開発の自立分析型エネルギー使用量見える化システム「EneEyes」を導入。昨年夏の節電では、このシステムを活用して各フロア・各組織の担当者が消費電力を自立的に分析し、実情に合った省エネ施策を従業員主体で検討・実行。特別な施策や設備投資を行うことなく節電基準をクリアし、年間でも30%近い省エネ効果を見込む。

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